シンガポール金融管理局、予想に反し金融政策を据え置き

シンガポール金融管理局(MAS、中央銀行)は14日、金融政策の据え置きを発表した。成長鈍化やインフレの落ち着きを踏まえた市場の緩和予想と反する結果となり、外為市場では、シンガポールドルが上昇している。

MASは金融政策の運営手段としているシンガポールドル(Sドル)の名目為替実効レート(NEER)のバンド(変動幅)の傾斜、幅、中央値を据え置いた。

2015年のコアインフレ率については、1月時点の予測である0.5─1.5%を維持した。

MASは政策声明で「国内総生産(GDP) が2015年に2─4%のペースで増加する軌道に乗っており、消費者物価指数(CPI)の総合およびコアインフレ率の予測に変更ない」とした。労働市場が 引き続き逼迫(ひっぱく)した状態にあることを踏まえると、潜在的なコストや物価圧力が上向く可能性があると指摘。「したがって、SドルNEER政策バン ドの穏やかで緩やかな上昇という政策を維持する。政策バンドの傾斜、幅、中央値に変更はない」と表明した。

前週にロイターが実施したエコノミスト調査では、緩和予想が大勢だった。

金融政策の据え置きは、1月に実施された予想外の金融緩和以降の消費者物価の動きにMASが満足していることを示しているとみられる。

今回据え置きを予想していたバークレイズのエコノミスト、Leong Wai Ho氏は、「(2015年の)国内総生産(GDP)の増加ペースが公式発表見通しの2─4%を下回る可能性はないと(MASが)みていることを、市場に再確認させた」と述べた。

予想外の金融政策据え置き発表後にシンガポールドルSGD=D3は上昇。1米ドル=1.3617シンガポールドルと、1日としては約0.7%上げている。

 

新しい水準の日米協力

カーター米国防長官は6日、西部アリゾナ州の大学でオバマ政権のアジア重視戦略について演説した。自衛隊と米軍の役割分担を定めた日米防衛協力指針(ガイドライン)の改定に関し、日米の協力を「全く新たな水準に引き上げるものだ」と位置付け、強い期待感を表明した。環太平洋連携協定(TPP)交渉妥結の重要性も強調した。

 カーター氏がアジア重視戦略で演説するのは、今年2月の国防長官就任後初めて。今月7日から日本と韓国を歴訪するのを前に、アジア太平洋地域重視の姿勢をあらためてアピールした。